
「修徳のすすめ」
なぜ人に修徳が必要なのでしょうか。
理由のひとつに、「感情的にならないため」が
あります。
小さな我慢を繰り返して、それが大きくなって
爆発したり、過去からの納得できないことを
引きずったまま無意識のうちに感情的になって
しまうパターンは多々あります。
ご相談を受けてお話をしていても、
ニコニコしてお話ししてくださるのですが、
内容を聴きますと嵐の中にいらっしゃる。
あえて嵐の中から出ようとしないのです。
嵐の中で怒りを抱えてずっと闘っているのです。
怒りの原因に「悲しみ」と「寂しさ」が渦巻いています。
その感情があると、どうしても物事のとらえかたが、
ネガティブになったり、周りにたいして攻撃的になり、
結局、自分が疲れてしまうのです。
失敗の原因や家族の不和もそれを引きずっていることが
原因です。
「今、ここ」を理解するにもまだまだ遠い道のりです。
自分をどれだけ客観視できるか。
ここにカギがあります。
自分を苦しめる原因を外にあるのだと決めつけないで、
「すべては自分の心に起因するのだ」としっかり
認識することです。
「感情」がなくなれば人間じゃないじゃないか!という人も
いらっしゃるでしょう。
感情をなくすのではなく、コントロールするのです。
先人たちが気づき、築いてきたところから、
コントロールする方法を得るのです。
心晴れやかに、そして自分の中に幸福感を広めるために
「修徳」に励みましょうと申し上げているのです。
寛恕の人を目指しましょう!
*寛恕(かんじょ)…度量が広く、思いやりの深いこと。
あやまちなどをとがめずに、広い心で許すこと。