
小学六年生の子どもたちと雑談する機会があり、「好きな教科」を聞きました。其々が、好きな教科と好きな理由を話してくれました。
反対に「道徳」の授業が嫌いという反応がありました。
私が子どもの頃は、「道徳」の授業が好きだったので今の子どもたちの意見には驚きました。
道徳とは、社会生活を営む上で、一人ひとりが守るべき行為の規準(の総体)。自分の良心によって、善を行い悪を行わないこと。
正に、「仁徳」の教えです。
「仁」とは、人を思いやる心。人を慈しむ心。
「徳」とは、「恕(己の欲せざるところ、人に施すなかれ)」の心での言動。
国(文部科学省)の定義
「道徳教育」児童生徒が、生命を大切にする心や他人を思いやる心、善悪の判断などの規範意識等の道徳性を身に付けることは、とても重要です。
学校現場で「道徳」は、「特別の教科」となります。
「教科」とは、教科書を使用し、教科ごとの免許があり、数値に評価を行うものを言いますが、道徳については、数値による評価を行わず、担任が担当することから、特に「特別の教科」という新たな位置づけが設けられました。平成30年度から小学校で、31年度から中学校で「特別の教科 道徳」(道徳科)が始まります。
今でさえ多忙の現場の先生方が、「道徳」を特別の教科として教えていくには、それなりの学びと準備が必要となってきます。
その中で、子どもたちに「道徳」が浸透するのか。
「道徳」が嫌いな理由に「自分の意見を求められ、発表することが苦手。」
「道徳」に対しての自分の意見が間違っているかもしれないという不安からきているみたいです。
幼い頃から家庭教育の中で、仁徳の心を教わっていたら、子どもたちも自信を持って発言ができ、正しい行動ができます。
大人たちが仁徳の心で生きていくことは、国民として税金を払うように当たり前のこととなり、子どもたちへの良い手本となります。